未来回帰線招致委員会

好きなアニメは祝福のカンパネラです

【ネタバレ有】ATRI -My Dear Moments- 書きなぐったもの

初めましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは。☝ねいけい☝ (@nvs_nk) | Twitterです。

 

いっつもここで前書きなりなんなりしてやたら時間食った上に、書いてる途中で自分で書いてる内容に疑問を抱いて長考に入り、感想書こうと思ってから3か月くらい経過しても記事をリリースできない病気を持っているので、今回は体裁とか推敲とかそういうの全く気にせず書きます。とにかく、新鮮な感情を吐き出したい。

 

 

atri-mdm.com

 

何で知った?

きっかけは何だか知りませんが、DMMのエロゲの安売りか何か。知り合いのオタクがエロゲ無限募集してたから、それに便乗して一緒にやっていこうぜと。そんなノリでDL版買って始めました。

事前情報は特になし。強いて言えば、以前渋谷区宇田川のレンタルビデオ店でCD借りてたときに「なんやこれ?やったことないゲームのサントラっぽいけど、ジャケットかわいいしとりあえず借りたろ」っつってサントラ借りたくらい。あの時のおれマジでナイス。

FrontWingと枕のコラボ作なことは、OP映像のクレジットで知りました。ほんとに事前知識無しの衝動買いです。今でこそ曲聞いたら「あ!!!!このサビの入り方は空気力学少女と櫻ノ詩で聞いたことある!!!!!(キッズ)」ってなるけど、まったく気にしてませんでしたね。まぁおかげで先入観も特になく楽しめたわけですが。

 

感想

以下ネタバレ開始。

これを読む人はATRIプレイ済みという前提で雑に書きます。

 

舞台・世界観

急激な海面上昇により文明にダメージを受け、衰退の一歩を辿っていく人類。舞台となる島も元々は本土の一部だったが、海に沈んで離島と化している。

余談ですが私離島のインフラが好きなんですよね。昨年の7月ごろにSummer Pockets聖地巡礼をしに香川県の直島に行ったんですが、海岸をうろついていたら海底を経由して他の島へ繋がる電話線を発見して一人で大はしゃぎしていました。島の通信インフラを支える重要なケーブルですよあれは。

それはさておき、このATRIっていう物語、長らく失われていた電力を自力で取り戻すというインフラゲーの側面もあるんですよ。インフラゲーってなに?(造語症)

まず学校での電気を賄うに発電所を建設する主人公たちがめちゃくちゃかっこよく見えましたし、なんなら本編のエンドで町に灯りが点った瞬間なんか激アツでした。「うおおおお!!!!電気が来た!!!!!」って。希望の灯りです。人は、光があれば、どこまでだって行けるんだなぁ………。おらこういう話に弱いんよ。

 

新規にモノや設備を作る余裕のあった時代の遺構を活用し、そこに残されたインフラで生活をしていく。その様子を探訪しながらインフラが活用されていた全盛期に思いを馳せるの、めっちゃ面白そうじゃないですかぁ。マジでこの舞台を3日間くらいかけてじっくり探索してみたい。あと半分海に沈んで廃墟と化している学校も萌えポイント。おれもしかしたら廃墟好きなのかもしれん……。 

 

ヒロイン

ここまで世界観や舞台に萌えた話をしてきました。

ところで私、皆さんに一つ白状しなければならないことがあります。

 

この度、私、アトリちゃんに恋をしました

 

いや、マジで。これ。

 

超かわいいし、元気だし、まっすぐだし。

夏生の初恋の相手がアトリだって確定した瞬間マジの咆哮をかましたし、夏生がアトリへの告白(1回目)に成功したときなんかほんとに嬉しくて嬉しくてガッツポーズをかましました。これが、恋する感覚なんだなぁ……(24歳独身男性 女と喋ったことがない)。

 

だから、夏生がログを読んでしまって、感情がシミュレーションと計算の結果でしかないって分かった時はめっちゃくちゃ辛かった。えっ、おれの恋した気持ちの行先はこれだったの……?って。

でもね夏生、お前は偉いよ。突き放しそうになっても、そこで折れずに、アトリの中にある感情可能性を信じて……。あぁ……狂う………。お前が諦めなかったから、世界で唯一感情が芽生えたロボットが見つかったんだよ………。

 

私の一番好きなアトリは「お久しぶりです、大きくなりましたね」のところのアトリです。そりゃ夏生も2回目の恋に落ちるわ。でも一切の感情を見せず殺戮に夢中になるアトリちゃんもクールで好きだよ……。

 

楽曲

途中で何回かアトリが歌を歌うシーンがありましたが、作中の挿入歌がほぼこれと同じメロディでできているんですよね。OPの「光放て!」も、EDの「Dear Moments」も。今脊髄反射でキーボード叩いてるので雑な表現しかできないのが申し訳ないんですが、アレです。耳に馴染みのあるメロディが最後にパワーアップして帰ってきた!!!!!!みたいな。ちなみに今これプレイ終了直後に書いていて、ゲームを起動させたままタイトル画面で放置してるんですが、そのBGMももちろんこのメロディで気が狂っています。

 

本編ED 

みんなで集まってロケット打ち上げの様子を見守る様子。昔20世紀少年の映画のワンシーンで見たことのある、1969年のアポロ11号打ち上げの様子を思い出しました。まさに、ロケットが「未来への希望の象徴」となっていた時代ですね。

アニメやゲームにかこつけて現実世界の話題を持ち出すのはあまり良くないし個人的に嫌いなんですが、でもあえて踏み込んだ話をすると、今の世の中って希望もクソもないじゃないですか。作中の世界って今の現実の状況よりも遥かに悪くて、でもそんな中で希望の轍が一筋上がって。

なんというか、すっごく「希望」を感じたんですよ。あ、おれこの感覚足りてねえなって。案外「希望」って、ものすごく力強いパワーなんじゃないかって。

アニメに影響されやすいオタクくんの発言でした、この話おしまい。

 

TRUE END 

いきなり60年後に飛ぶのが生々しくていいよね。人が一生で何かを為すためにかかりそうな時間。なによりも、エデンが運用終了っていうのがものすごくクる。

アトリに夏生を託されてそのまま夏生と人生を共にした水菜萌だが、夏生の人生最期の瞬間に共に居ることはアトリに譲ったんだろうと。すごく切ないけどね、でもね、一番はアトリだから………。すっごく好き……。

 

時よ止まれ、おまえは美しいーー。

 

クライマックスの「光放て!」が流れ出すタイミングで、このようなセリフが出できます。私、無教養なので今回ググって初めて出典を知ったんですが、ゲーテの戯曲「ファウスト」から持ってきているらしいんですね。

ゲーテの戯曲には明るくないので関連付けて考察することは今は避けます。

それにしても、「時よ止まれ」などと言っちゃって、すごい現状維持を望む言葉ですね。

アトリを永い眠りにつかせて未来へと歩き出した夏生、でもアトリと一緒に過ごす時間を1日だけ残している。その残された「1日」を、全てをやり切った後に回収しに来る。そうか、頑張って地球を救ってとりあえずの未来を切り拓いたから、もう「時よ止まれ」なんてセリフを言っても良いんだよね。そうやって、残されたわずかな時間の間に、幸せな時間My Dear Momentsを切り取って「時を止め」て、一緒に最期を迎えるーーー。

 

美しいな………。非常に美しい。

 

おわりに

とりあえずゲームクリア後の新鮮な感情を文字に起こしてみました。

とても人に読ませられる文ではないですが、こういう回もあるということで。

 

御託はいいから

みんな、ATRI、やろう!!!!!!

 

 

おちまい

 

 

参考文献

・ANIPLEX.EXE「ATRI -My Dear Moments-」

・戯曲『ファウスト』をわかりやすく解説!あらすじ、結末などをネタバレ紹介

 (https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6480)