未来回帰線招致委員会

好きなアニメは祝福のカンパネラです

【忘備録】ネットワーク共有フォルダからrekordboxに音源データをインポートする

初めましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは。

☝ねいけい☝ (@nvs_nk) | Twitterです。

実は近々引っ越しを控えているのですが、愚かにもよく考えずに契約した部屋が1Gbpsのインターネット回線に対応していないことに、諸々の手続きが終了した直後に気が付きました。これから引っ越される皆様は気を付けてください。光コンセントが生えている部屋に住むんだゾ!

 

さて、以前も紹介させていただきましたが、わたくし、細々とながらもアニソンDJの方を嗜んでおります。

DJをするにあたり、日々の音源整理が非常に重要であるということは前回の記事でもお伝えしましたが、いかにして美しい音源ファイルを構成するかについて私も日々頭を悩ませているところでした。

 

↓前回の記事

nvs-nk.hatenablog.com

そんなこんなである日、なんとなくrekordboxを弄っているうちに、ある知見を得ましたため、ここに忘備録として残しておきます。

5秒で分かる今回の内容

・LAN内にある別PCに、「ネットワーク共有」フォルダを作成。

・作成したネットワーク共有フォルダに、ドライブレターを設定※超重要

・LAN内の別PCのストレージ内にある音源を、ネットワーク経由でrekordboxのライブラリにインポート可能!

こんな人にオススメ!

・WindowsPC + rekordboxでPCDJをしている

・家でDJ練習したり、Mix録ったりする機会が多い

・メインのPCとは別にDJ用のPCを所持している

・音源の移し替えの手間を減らしたい

・持っている音源の量が膨大だ

・所持しているストレージの量は多ければ多いほど良い

・サーバが家に欲しい

・データセンターが家に欲しい

・データセンターに住んでいる

ネットワーク共有とは

さて、rekordbox使いの皆さんは、貴重な貴重な音源をどこに保存していますか?

多くの方々はPCのローカルのHDDもしくはSSD、外付けHDDに保存していると思います。

今回私は、この音源の保存場所を少しひねってみました。

ずばり、「ネットワーク共有フォルダ」です。

 

ネットワーク共有とは、同一LAN内にあるPC同士で、ネットワークを介してデータのやりとりをする機能です。

 

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この図は、私の家のネットワーク構成を簡易的に図示したものです。

ルータは一般のご家庭によくあるBUFFALOのWi-Fiルータを使用しています。

www.buffalo.jp

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「LAN」とは、とりあえず「家の中」を想像してみてください。

「ルータ」は「玄関」で、「インターネット」は「家の外」です。

上図では、青枠の中が「同一LAN」であると言えます。

 

この状態の時、「ネットワーク共有」を使えば、「家の中」に納まっているPC1とPC2の間で、インターネットを介さずに内々にデータのやりとりができます。

 

じゃあどうやってやるの?

ネットワーク共有の設定方法

共有元PCでの設定

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 Windowsをお使いの方は「Windowsキー」+「E」を押せば出てくる、親の顔より見たエクスプローラ画面。

普通、ここはパソコン内蔵のHDD等に保存されているデータを見ることができますね。

しかし、Windowsの標準機能に「ネットワーク共有」というものがあります。

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試しに、Cドライブ直下に新しいフォルダを作り、さらにその下に「テスト」というフォルダを作ってみました。

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この「テスト」フォルダを右クリック→プロパティを開き、さらに「共有」タブを開いてください。

現状、生まれたてのこのフォルダは、ただの新しいフォルダです。

当然、どこにも共有されていません。

では、ここから「共有」ボタンを押して開いてみましょう。

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共有先が選べます。

デフォルトでは同一マイクロソフトアカウントの所持者がアクセスできます。

私はメインデスクトップとサブのノートPCで同じアカウントを使用しているので、これでも問題ありません。

他のアカウントを追加したり、LANに入り込んできた怪しい人でも誰でもウェルカム!としたい方は適宜設定できます。でも知らない人には共有しないようにしましょう。

 

共有相手が決まったら、また「共有」ボタンを押します。

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こうなったら、「テスト」というフォルダが、私のマイクロソフトアカウントでログインしている同一LAN内のPCに対して共有されました。

黒塗りで隠してある部分は、このPCの名前です。

 

ここで、このフォルダのファイルパスが

¥¥[PCの名前]¥テスト

となったことを覚えておいてください。

 

では、最初のエクスプローラ画面に戻ってみましょう。

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ここに「ネットワーク」という分類があります。

ここに入ってみましょう。

 

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このように、現在LAN内に存在する機器が出てきます。

上の「コンピュータ」に出てきているのが、今「テスト」フォルダを共有したメインPCです。

ちなみに下のは私が今使ってるBUFFALOのルータです。

 

メインデスクトップ(黒塗りしていますが、お使いのPCの名前が出てきます)のところを開くと……

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「テスト」のフォルダが作成されています。

もしここで検出できていなかった場合は、以下の記事を参考に設定を見直してみてください。

www.fmworld.net

ではいよいよお待ちかね、ここの中に音源データを入れてみましょう。

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七森中☆ごらく部10周年おめでとうございます
共有先PCの設定

ここまで、私がメイン使いしているデスクトップPCで操作を行ってきました。

では、もう一台のDJ用ノートPCから、このファイルを本当に参照できるのか確認してみましょう。

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以降、このノートPCでの操作を載せます。

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先ほどと同じ要領でエクスプローラを開き「ネットワーク」を選択すると、

コンピュータが2台見えています。

さっきメインデスクトップを共有設定したので、ノートPCの方からも見えるようになったわけです。

ここで、メインデスクトップの方を開きます。

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ファイルを開き進めていくと、さっき「テスト」フォルダに放り込んだ音源データが出てきました!

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これ今どういう状況なのかというと、PC2から、ネットワークを介してPC1の内臓HDDの中のファイルにアクセスしています。

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この状態で、PC2からPC1のファイルに操作を加えることができます。

ということは、PC1の中にある音源を、PC2に入っているrekordboxにインポートできるのでは???????

 

そう思って、試しにこの「ゆりゆららららゆるゆり大事件.mp3」をインポートしてみました。その結果。

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なんでや!!!!!!!

とりあえずエラーログが吐き出されたっぽいので見てみます。

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選択部分はメインデスクトップのパソコン名が書かれていたので便宜上書き換えていますが、それでも全体の文字数が255文字を超えてはいませんでした。

 

共有ファイルのドライブレターを変更する

結論から言ってしまえば、インポートができなかったのはファイルパスが原因でした。

先ほど、この共有フォルダのファイルパスが

¥¥[PCの名前]¥テスト

となっていると言いました。

一般的に、PC上でフォルダを作ると

C:¥新しいフォルダー¥テスト

といったようなファイルパスになります。

この先頭のC:といった文字列は「ドライブレター」といい、PCが接続されているHDDやUSBメモリ、DVDドライブ、外付けHDD等を識別するために割り当てられるアルファベット1文字です。

どうやら、rekordboxはインポートされたファイルのファイルパスがこのドライブレターから始まっていない場合、インポートできなくなるようです。

ネットワーク共有フォルダなので、デフォルトではドライブレターが付かないのが普通なのですが、おそらくそんな使われ方を想定していないrekordboxくんにその理屈は通用しないようです。

しかしご安心を。ネットワーク共有フォルダにもきちんとドライブレターを割り当ててあげることが可能です!

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共有フォルダを右クリックし、「ネットワーク ドライブの割り当て」を選択します。

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このように、共有フォルダにドライブレターを割り当てることができます。

Cから数えて若いアルファベット(DとかEとか)を割り当ててしまうと、USBメモリを差し込んだ時などに混乱してしまうので、なるべく後ろの方のアルファベットを使用しましょう。私は今回はZドライブを割り当てます。

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ドライブレターの設定が完了すると、ファイルパスがこのようになります。

この状態で再度rekordboxへのインポートを試みると……

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今度はちゃんとインポートできました!!!

楽曲解析も再生も問題ありません。

このフォルダに格納された音源を使用してPCDJすることも可能だと思われます。 

おわりに

今回の記事をまとめると、以下のことができるよって話です。

  • 実際にDJをするPCの中に音源が無くても、LAN内でネットワーク共有フォルダを使えば他のPCに入っている音源を使ってDJできるよ
  • そのためには、共有フォルダにドライブレターを割り当ててあげる必要があるよ

これが分かったところで、どこに使いどころがあるねん、となりそうなTipsですね。私もそう思います。

ネットワーク経由で認識できる別PCのフォルダをrekordboxで参照できていいことなんて・・・

 

いいことなんて・・・

 

自前でサーバやらNASやらを立てて、そこにアクセスする形で、綺麗に管理された音源サーバからDJをすることができるのでは??????

 

実は私、ずっと前から音源用のファイルサーバが欲しかったんですよね。

でも、DJソフトと有効に結びつける運用方法が分からなくて、いまいち手を出せていなかったんですよね。

へぇ、ふ~ん。

 

 

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次回:NASを導入してぼくのかんがえた最強の自宅DJ環境を作ってみた!

nvs_nkのボーナスの運命や如何に!

 

※構築がうまくいった場合は続報を投稿する予定です。続報が無かった場合は察してください……。

 

※2021/10/01追記

続きです↓

nvs-nk.hatenablog.com

 

参考文献

富士通Q&A 

[Windows 10] 他のパソコンとフォルダーを共有する方法を教えてください。(https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=4510-8381)