未来回帰線招致委員会

好きなアニメは祝福のカンパネラです

【後編】「君と出会えたキセキ、無限大」Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 3rd STAGE~Reflection~感想②

初めましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは。☝ねいけい☝ (@nvs_nk) | Twitterです。イベントから帰ってさあ感想文書くぞと意気込んでいたら、気が付けばブログの文字数が自分の卒論の文字数を超えていたので、二分割する羽目になりました。これで学位もう一個取ったことにならねえかな。

 

という事情なので、本記事を読む前に前編を読んで頂いたほうが何の話をしているかが分かりやすいかと思います。自分でも何書いてるのかよく分からんけど。

nvs-nk.hatenablog.com

 

 

 

夜の部

昼の部の時点でだいぶ骨抜きにされてフラフラしながら夜の席に到着。今度の席は2階10列中央右寄り。目の前が大きな通路の場所なため柵を掴んでジャンプできると思い込み楽しみにしていましたが、肝心の柵が膝上程度の高さしか無かったため目論見は失敗。しかもコンクリ製でめっちゃ固くて、ライブ中に膝を打ちつけまくって死ぬほど痛い。

 

さて照明が落ちていよいよ夜の部スタート。昼の部オルタンシアの出番少な目だったから夜で埋め合わせしてくれるといいな。ステージに上がってきたのは3人。

…3人?

KiRaReじゃない!?!?!?!?

 

M1 Stage of Star / Stellamaris

開幕絶叫。イントロカットインでやばいこと起きる曲を先頭に置くな。死ぬほど暴れていたら、先述の柵としての機能を果たしていない柵から落っこちそうになり、連番者に引きずり上げられました。サンキュー。もうこの席は二度と使わねえわ。

 

M2 リメンバーズ! / KiRaRe

王者に強制的に点火させられたところにKiRaRe登場。音源で自己紹介パートは何度も聞いたけど、ライブのたんびに自由にアレンジしてくるところ毎回楽しみにしています。

 

M3 君とインフィニティ / オルタンシア

春のツアー東京では花守ゆみりさん欠席により初披露が見送られたこの曲とアイノウ・アイノウ。ついに、満を持して初披露。

歌える!!ここで歌える!!やっほー!

君とインフィニティ / オルタンシア

ここがもう本当に切実すぎてね・・・。ここで歌える!!というのがどれほど嬉しいか。

振り付けについて。「君と、君と君と君と君と」のところで最後にお互い向き合うのがすっごく好き。あと「無限大インフィニティ」のところで手を合わせて「∞」作るのとか。

ココロに芽生えた可能性

いつかいつか、大きな大きな花になる

絶対、みんなで咲かせよう

君と、君と君と君と君と

君といっしょに、さぁ

君とインフィニティ / オルタンシア

ラスサビから3番にかけて一緒に未来を描いていて、とても胸が締め付けられる。オルタンシアの未来・・・一体どうなるんだろうな・・・。 ちなみにこの曲が収録されているアルバムの名前はPullulateですが、「発芽する、発生する」という意味だそうです。

 

切ない感情を、最後の「やっほー!」で無理矢理跳んで叫んで吹き飛ばす。

 

M4 Heroic Spark / Tetrarkhia

最初はテトラ曲の中でもあまり好きになれなかったけど、ツアー名古屋で完全燃焼してちょっぴり好きになった曲。たまには爽やかな方の青春もいいよね。

 

M5 STORIA / TROIS ANGES

トロワの1stミニアルバム「CAMPANELLA」表題曲。本ブログのトップにも書いてありますが、私の好きなアニメは「祝福のカンパネラ」です。CAMPANELLAはイタリア語ですので、この調子でトロワで欧米圏言語コンプを目指しましょう。

この曲はリステップで死ぬほどやり込みましたね。上位譜面をプレイしてイベントで点数を稼ぎたい。でもEXは難しすぎて即死する。自分の力量で挑戦できるギリギリのラインにあったのがこのSTORIAのHARD譜面だったので、こればっかりやっていました。プレイ画面を録画して運指を検証したりとかめっちゃめんどかった・・・。お陰様でライブ中も譜面が脳に降ってきて勝手に指が動きます。

 

ここで特殊映像が入り、キャラ投票スペシャルユニットの発表。そういえばゲームで投票やってたな。おれ何に入れたっけ。

見事上位に躍り出たカップリングユニットは以下の通り。

  • 舞菜&
  • ハク&かえ
  • 紗由&珊瑚

いかにもオタクの妄想~~~~~~!って感じ。でもどれもだいたいアニメの1カットだったりリステップのストーリーだったりで回収済なんだよね。だからこそ人気というか何というか。鶏の卵、ウロボロス。んで、これで何歌うのかね。

 

M6 WINTER JEWELS / スペシャルユニット

いいねぇ~~~。この曲のイントロ聞くと少し前のリステップのタイトルBGMを思い出します。雪降る日の駅前の待ち合わせなんかでこの曲聞いていたいですね。待ち合せる相手おらんけど。

 

んでもってここからまた尺圧縮メドレーコーナー。

M7 Desert Black Flower / 碧音

ステラマリス最強の碧音お姉様のソロ曲。歌い初めに自分の名前と所属名乗るの、今公開されているリステップ30章の碧音1年生編を意識してるのかな?曲バッチバチで、聞いててサビでオタクがUOグルグルする光景が思い浮かんできます。

 

M8 Skip / 那岐咲

トロワからこんな軽快なメロディーが出てくれるのは意外でした。Skip、まさにこのタイトル通りの曲で、フランスの街をスキップしながら歌ってそうです。おしゃれ。ちなみにひだまりスケッチ×365にはゆのっちがパリの街をお散歩するキャラソンがあるのでそちらもよろしくお願いいたします。

 

M9 Twin Moon /

トロワ2連続。正直他のトロワのはんなり曲と区別がまだつかない。しかし新譜の曲を昼夜で2分割するか~。完全に当初のセトリ予想外しちゃったな。

 

M10 Flavor Youth / 美久龍

今回のテトラの新譜タイトル、Be the CHANGE.っていうそうですね。どうりで何となく過去の作風と変わっているわけだ。

 

M11 T.A.I.YOU / 朱莉

新譜の中で私が一番好きな曲です。10代特有の将来への不安とそれに立ち向かっていく泥臭い青春が感じられる、夕暮れの寂しさのようなメロディーがたまりません。1stミニアルバムのRaise Your Fistでは全曲がこんな感じだったんですよね・・・。まぁ、今後の発展を考えると曲の方向性の多様化は必要ではあります。

 

M12 アイノウ・アイノウ / 陽花

ついにこの時がやってきてしまいました。「君とインフィニティ」に次ぐお預けされた初披露です。登壇した陽花は真っ白な傘を差しながら物悲しそうに佇んでいました。

 

陽花それぞれのソロ曲の話をしたいと思います。

まず大前提として、陽花はお互いがお互いのことを大好きだとします。

 

のソロ曲「あのね」を見ていきましょう。

(あのね)ドキドキのステージで

(でもね)内緒だらけの言えない気持ち

もうちょっと もうちょっと

まだ抱き締めていたいな

(あのね)どうか覗かないでね

(でもね)ああ、なんでだろう 願ってるの

「気付いてほしい」

このままでいいのに ワガママが邪魔をする 好きってこと

これからも二人で 変わらずに歩いてく ねえ、いいでしょ?

あのね / 伊津村 紫

「内緒だらけの言えない気持ち」を抱え、それを言ってしまうことで発生する変化を恐れています。でも、このままでいいと現状維持を願っているのにも関わらず、「気付いてほしい」と、ワガママ(=陽花に気持ちを知ってほしいという想い)が邪魔をします。つまり、「私からは言葉に出せないけど、向こう側からこの気持ちに気づいてくれるといいなぁ」と思っているわけです。

そしてもし陽花が気持ちに気づいてしまったとしても、「これからも二人で変わらずに歩いてく ねえ、いいでしょ?」と、進展しても大切なことは変わらないと唄って曲を締めているのがとっても良いですね。

 

続いて陽花の方。「アイノウ・アイノウ」を聴いていきましょう。一転して曲調も歌詞もまぁ~~~めっちゃ暗いですね。しかし「あのね」を踏まえると、は自分の好きって気持ちを表に出さず、受け身の姿勢でいます。もし仮に、陽花がこのことに気づかずに密かに想いを募らせていたとしたら。

そして段々段々と嵩むこの想いも

あなたは見ようとしないのでしょう?

アイノウ・アイノウ

アイノウ・アイノウ / 伊津村 陽花

うっわ、重い・・・。

そうなんです、陽花は相方が自分の想いに気づかないことに対し、一人で病んでいくんです。

伊津村陽花は死ぬほど重い女なんです。

この愛は未完成で

あなたの今のココロの

理由だけ分からない

アイノウ・アイノウ / 伊津村 陽花

お互いがお互いを好きなはずなのに、二人とも「相手がどう思っているか」だけが分からない。にしたって、変化を恐れるということは「気持ちを伝えた場合、陽花がどう思うのかが分からない」ということでしょうからね。しかし、そのことに対する考え方や表現がこんなにも違う。そんなことする必要はないのに、すれ違ってしまう・・・。胸が苦しくなります。

 

本公演の物販で発売されたパンフレットに以下のような記述がありました。

——では、オルタンシアで好きな曲を教えてください。

————————(中略)————————

花守「あと、既存の曲だと私は『アイノウ・アイノウ』と『あのね』です。実はひとつのテーマで別の作家さんに作ってもらった曲なんですけど、パッと聴くと、紫ちゃんと陽花の歌う曲が逆なんじゃないかな?って思うんですよ」

小澤「そんなことないよ!ゆみりちゃんにピッタリだよ。だって陽花だよ?これはちょっとゲームの話ですけど、膨大なエピソードがある中で、どんどん嫉妬するんです。紫もどんだけ周りをたらすんだって感じなんですけど、そりゃあ陽花も『アイノウ・アイノウ』になるよなっていう(笑)」

Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 3rd STAGE Reflection パンフレット ortensia UNIT TALK

私はライブが終わった後に居酒屋でこのパンフを読んでいたのですが、オタク特有の誇張抜きで絶叫してしまいました。マジでこれなんですよ。例えばリステップの☆4カード[Make My Day]伊津村陽花とか、それこそ今やってる温泉のイベントストーリー(※このブログをチンタラ書いてる間にイベント終了しました)とか、すんごいよ。だよ。先述した通りリステップには私も確認できていないシナリオが山ほどあるのでめちゃくちゃ恐ろしいです。

紫ちゃんには私のこと見ててほしいのに持ち前の明るさでいろんな人と仲良くしちゃうし、なのに私に肝心なことは言ってくれないし・・・。って。この感情の果てに「アイノウ・アイノウ」の、悲痛な叫びのような歌声があるのかと思うと、おれはもう・・・。

 

私個人としては、オルタンシアのすれ違いと仲直りを描いた「crave」という曲は、この2曲のすれ違いの先にあるのではないか、と考えています。ひょっとしたら今回来るんじゃないかと思っていましたけど、残念ながらセトリ落ちしてしまいましたね。2nd行っておいて本当に良かった・・・。

 

 

話をライブ中に戻します。

上記のような感情をグルグルさせながら陽花が傘をクルクルさせているのを食い入るように見ていましたが、なんとショート尺で歌が終わってしまいました。

 

え、え?

 

思わず脱力して崩れ落ちました。

だって花守さんの「アイノウ・アイノウ」が聴けるの、今日が最初で最後だよ?

さすがに昼でせーので跳べでやったように、メドレーの最後にフルでやる待遇かと思ったよ。さすがにこの公平性崩しはやっちゃいけないでしょ。だいたい今回オルタンシアの出番他と比べて少なすぎない???

 

「出番が少ない」?

 

ここで私はようやく、花守さんがそもそもドクターストップが掛かってる身だということを思い出しました。

11月17日に予定しております「PRISM☆LIVE! 3rd STAGE~Reflection~」につきましては、膝に負担がかからぬ範囲の演出で、予定通り出演させていただきます。

花守ゆみりに関してのお知らせ」 m&i news

つまり今のこれが、「膝に負担がかからぬ範囲」の限界。そう思うと、何も言えなくなりました。

 

M13 Blooming,Blooming! / 舞菜

とはいえ、さっきのアイノウ・アイノウショックは大きくて内容がほとんど頭に入ってきませんでした。でもこれめちゃくちゃ好きな曲だから聞き逃したの悔しい。

紗由から猛烈なプロポーズを受けて再びアイドルへの道を歩み出した舞菜。一人ではできなかったことも、紗由、そしてKiRaReの仲間と一緒にならできそうだ。「私、こんなに輝いてる!紗由さん、ありがとう!」と歓びを唄って舞う舞菜の姿が容易に浮かぶ。

やっと芽を出した蕾なんだ 大事に育てたい

私、咲くよ! 何よりも大切な場所が出来たから

Blooming,Blooming! / 式宮舞菜

ようやく夢を、輝ける場所を見つけることができて、本当に良かったね・・・。

 

M14 ロケット / 紗由

これも好きな曲なんですがアイノウ・アイノウショック以下略

サビの音程の下げ方というか、セリフがストンと落ちるところ(例えば、「あと何分間お互いの温度から」の「温度から」の部分)が私の性癖にドンピシャリぶっ刺さっています。こういう落ち着きを兼ね備えた曲が好きなんですよね。

それにしても言葉選びと音のフィット感がすごいですね。作詞と作曲を同じ人がやっている曲の強みでしょうか。音屋と言葉屋の戦争についてはSoflan Daichiさんのブログに詳しく描かれているので是非そっちを読んでください。

www.soflandaichi.com

歌詞の内容面では、舞菜が「あなたのおかげでまた夢を追いかけることができたよ!」と歌っているのに対し、純粋な恋心が前面に押し出されています。そういえば居酒屋で酔ったオタクが「背中越し回した手は淡い軌道上なんだよ!!!!おい!!!!!なぁ!!!!!」と絶叫して回っていたなぁ。

 

M15 ミライkeyノート / ここぱんな

ここでようやく私の意識が戻る。

あっあっお前これか~~~!そうか、"ほぼ"被り無しってこういうことか、うおおおお!

昼の部でミライkeyノートの初動をここぱんなと勘違いしただけに、夜できっちりやってくれたのが嬉しかったです。でもここぱんなていうよりは香澄みたいなイケボだったな。

 

M16 For you!! For みぃ!! / みい

いよいよメドレーも終わり。みぃ!でバカデカい声出して跳ねまわった記憶が微かに残っています。これもオタク大好きだもんね、そういう意味ではセトリに一貫性が見られて良かったです。秋葉原の路上でオタク芸能して~~~~~。

 

M17 月影のトロイメライ / TROIS ANGES

サビがやたら印象に残ってる曲です。このへん疲れ切ってて脳がほとんど稼働してなかった・・・。

 

M18 Seventeen feels / Tetrarkhia

石川慧様の真骨頂。夕暮れのような寂しさ、将来への迷いと不安、それでもがむしゃらに突き進むしかない。思春期の悩み。まさにSeventeen Feels」17歳の感情なんだよな・・・。でもこいつら中学生だよな

ゆっくりかと思ったら突然全てを開放して散々大暴れして、アウトロでゆっくりにもどって沈んでいく。絶対楽しいじゃん。何を食ったらこんな発想できるんだ・・・。サビ前の緊張感が大好き。

夜の部の連番者がSeventeen Feels一点賭けで来ていたので、全てがおしまいになるくらい暴れ散らすことができて大満足です。

 

M19 Time and Space / Stellamaris

大絶叫。二連続で人殺しの歌をやるのマジでやめてくれ。Like the Sun,Like the Moon登場前の私的ステラマリス楽曲番付1位。もうイントロからかっこいいし、時空を超えるし、AメロもBメロもサビもいちいち性癖突いてくるし、ただ激しく走り抜けるんじゃなくて悠々と道のど真ん中を歩いていくような強さがあるんですね。

ライブの演出については、もう何がどうなったのか分かりません。気づいたら身体ボロッボロになりながら最後の「私と————」を合唱していました。

 

M20 宣誓センセーション / KiRaRe

ボロボロのところにこういうの叩き込まないで。死んじゃうから。マジで。死ぬ気で跳んでたら曲終わってた。

 

M21 Sinfonia / TROIS ANGES

た、助かった・・・。天使の歌声で若干回復。多動を強要されないっていいね。でも膝は壁に打ち付けまくって超絶痛いしなんか声枯れ始めたし喉痛いし。辛うじて立てたのでポカリスエットをがぶ飲みしながらグネグネダンス。休憩ポイント扱いされても曲は雄大なのでしっかり身体に浴びる。

 

M22 Fearless Girls / Tetrarkhia

登壇者が4人だった時点で死を覚悟しました。おれライブ見に来ただけなのに何と闘ってるんだろう。Bメロ好き。ツアー名古屋で少しだけ覚えた振りコピを試してみる。

 

M23 恋はフュージョン / Stellamaris

あっ、あっ、あ、あ、あ、ああああああああああああ

完全に忘れてた、私的ステラマリス楽曲番付には1位の他に特別感情枠があったのを。

上だけ見つめて旅立ってゆく

寂しくなんかない 希望への道

恋はフュージョン / Stellamaris

王者は常に孤独だ。周りの者は着いてこられないからだ。前人未踏の領域に達することは孤独との戦いにも等しい。だが、王者に付きまとう孤独を振り払い、まだ見ぬ到達点を「希望」と捉えて覇道を突き進んでいく。そんな力強い歌だ。

この歌、恋の歌かと思いきや、書かれていることは王者として高みに上昇していくことが大部分なんですよね。お前らひょっとして恋の相手って、留まることを知らない上昇志向のことか?

 

突然感情をグッチャグチャに握りつぶされて放心状態になる。次の曲は?なんて考えてる余裕などない。

 

M24 キラメキFuture / KiRaRe

曲のヤバさから、ライブの終盤を悟ります。それでも格上のOvertuRe:の方を昼にやられてしまったので、まだ平静は保てました。アニメ見てた時はこれ以上新曲モリモリ出てくるとは思ってなかったからひっくり返ったなぁ。あの一人一人が歌い始めて一つの歌になるところエモかったなぁ・・・。

 

さて、KiRaReが捌けたところで出てきた人影は二人。あぁ、ついに来てしまった。構成から考えるに、これがオルタンシア最後の曲。そして、夜の部本編もこれが最後になるであろう。さぁ、一体何がくる?緊張感が高まる。心臓がバクバクする。

 

 

M25 Dear マイフレンド / オルタンシア

大正解。ありがとう。

いや、薄々感じてはいた。そもそもアルバム「Pullurate」の曲の組み方からして、Dear マイフレンドが最後になっているのが非常に「理解ってる」し、締めもこれで来るのではないかと思っていた。

少しずつ変わる世界 戻らない今だから

手と手を繋ぐ事も 願いも一つだけ

Dear マイフレンド / オルタンシア

ここの振り付けが世界で一番好き。重ね合う手がだんだん高くなっていって、真上に伸ばして、握り締める。にしても、二人が向き合う振りの多いこと多いこと。やっぱりオルタンシアってね、二人の世界なんだよ。

いつからか目頭が熱くなっていた。身体が動かない。辛うじて「FLY HIGH!」で跳んだ。

ここからまた来る 新しい毎日 ココロを繋いで感じて

時々辛くていつでも大変 一緒に輝こうよ Dear マイフレンド

Dear マイフレンド / オルタンシア

このあたりで小澤さんの歌声がちょっと涙声っぽかった。脳が灼ける。心が握り潰される。

いつだって ほらココロはひとつ

ずっと見ててね

Dear マイフレンド / オルタンシア

二人が手を繋いで向き合う。刹那、全てが崩壊した。涙が止まらない。感情が追い付かない。ただ、目の前で発生している事象に蹂躙される。もう、全てが、抑えきれない。

 

3番の間の私はもうヤケだった。喉が裂けそうなほど叫んだ。最後の「JUMPING' HIGH!」では、今までで一番高く跳んだ。ただ、この時しかないこの感情に、衝動に、身を任せたかった。

 

これ以上ない声援と涙声に包まれて、紫と陽花は退場する。声を上げて泣き喚いた。慟哭した。今までちょいちょいライブで涙を流すことはあったが、声を上げて泣いた経験は2回目だった(1回目はプリティーライブでGet-over dress codeからBelieve My DREAM!のコンボをやられた時)。

 

壇上が明るくなり、椿本Pが出てくる。何かが切れたように、席に座る。

 

ん?

 

 

 

 

 

痛ってえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!

 

 

その瞬間、私の腰は未曽有の痛みを訴えだしました。え、やばいやばいやばいやばい。ついに腰やっちまったか?ギックリ腰か?え、明後日以降のバイトどうしよう。痛い痛い痛い痛い。2時間終始柵から乗り出すような恰好をしていて、慣れない背筋を酷使したからでしょうか。また、さっき限界を超えて声を上げたせいもあって、声を出すだけで内臓が軋むような痛みが。さすがにライブでここまでボロボロになった経験は今までないです。悶え苦しみながら告知コーナーをやり過ごします。

 

昼の部とほぼ同じ内容の告知があり、最後に出演者の皆さんが登場。

オルタンシアの二人は、びっくりするくらいいつも通りでした。いつものようにキャッキャ笑いながら出てきて、楽しそうな掛け合いをしながら登壇していました。卒業など微塵も感じさせることの無い。そこに居たのは、まごうこと無き「伊津村紫伊津村陽花」でした。

 

しかし、徐々に会話が詰まっていく。

 

そして、壇上の伊津村陽花」は、花守ゆみりになった。

 

 

 

 

 

 

 

そこから先は、語れない。

花が贈られ、たくさんのキャストから卒業を惜しまれ、Re:ステージ 伊津村陽花役として過ごした日々への想いを語り、締めに座長の牧野天音さんがOvertuRe:序章宣言をし、最後はオルタンシアに花を持たせて捌ける。事実を羅列するだけならこうだが、この間に思い描いた私の心情はどのようなものだったか、私程度には到底言葉にすることができない。

 

 

場内照明は点灯しない。アンコールが待っている。少し動くだけで大暴れする腰を宥めながら、再登壇を待つ。

 

EN1 Don't think,スマイル!! / KiRaRe

本日二回目となるこの曲。改めて、歌詞を噛み締めます。

乗り遅れたあの夢も 間に合うよ "もう一度"

次のバスが来なくても ひとりひとつ違う時刻表

だから何度も!何度も!何度も!思いだして

Don't think,スマイル!! / KiRaRe

この曲は夢に向かうことを「バス」と表現しています。一般的に「バス」といえば「乗り合いバス」のことを指し、目的地の方面が同じ人たちをまとめて輸送します。リステの世界では、中学生がアイドルを目指すことは「バス」に乗り込むように、一人ではなく集団で目指すものである、ということが伝わってきます。「バスに乗り遅れるな」という言葉がありますが、このみんなが乗っているバスに乗り遅れてしまったとしても、「間に合う」と歌っています。目的地に行くための一般的なレールに乗ることができなくても、必ずしもそのレールを使って行く必要はないのです。だから、"もう一度" R e :

 

 

EN2 ハッピータイフーン / 全員

さすがにそろそろStartin'My Re:STAGE!!来るかと思ったんですけど、外してきましたね。

いろいろ感情になったり寂しさを覚えるシーンも多かった本ライブですが、そんな気持ちを吹っ飛ばして明るく帰ろう!という感じの選曲です。リステに限らず最近のコンテンツライブではこういうの多いですね。

最後に「びゅーんびゅーんびゅーんびゅーん!」って爆飛びできて楽しかったです。

 

ただ、これは完全に個人の希望というか願望なんですが、

「最後は笑って終わりたい」ってのはわかるけど、たまには最後まで感情グチャグチャにして終わらせるライブも体験してみたいです。

 

重いメッセージ性と巨大感情でぶん殴って、グチャグチャに心を握り潰して、そのまま感情を整理する隙を与えず夜の街に棄てる。最後は明るく!なんて救いなど用意せず、ただただ己の持つコンテンツ力重みのみで殴り続ける。マゾか?と思われるかもしれませんが、例えば強い曲に蹂躙されている時の事を思い出してください。きっとあれより気持ちいいはずなんです。

 

これをリステでやれとは言いません。こういった形の尖り方を見せるコンテンツがあったら嬉しいな~~程度のものです。

 

 

かくして全行程が終了。これにて、「Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 3rd STAGE~Reflection~」閉幕。合計四時間、キャストも客も演奏者も全力で突っ走ってぶつかった。

めちゃくちゃ楽しかったし、言いたいこと、語りたい事、そういったものが山ほど出てくる。間違いなく良いイベントだった。未来に向かって走っているのがよく分かったし、何より一つのコンテンツを通して全力でぶつかって行けたのが楽しかった。

 

花守ゆみりさん、キャストの皆さん、バンド・企画・運営・その他スタッフの方々、リメンバーズの皆さん。

本当にお疲れ様でした。

 

 

 

 この後居オタクと居酒屋で酔っ払いながら感想を絶叫し合い、酔った勢いで野宿して、寒さに震えて虚無になりながら翌日おうちに帰りましたとさ。

懐中電灯さえ持ってたら高尾山で野宿できたのに。

 

声優交代について

ところで、私はこの記事の中で、キャストである声優さんの演技の話をあまりしていません。歌も、一部を除いてキャストではなくキャラクターが歌っているかのように書いています。

私はオタクコンテンツを摂取する際に、表現者としての演技」の側面よりも「コンテンツとしての物語」の方にどうしても興味が行ってしまうようです。どうも「声優」に興味が持てなくなったのかな、と思っています。

それでも私は「コンテンツが紡ぐ物語」を求め、コンテンツライブに足を運び続けています。あとアーティストライブに行くにしても、モチベになっているのは「好きな曲」ですね。

身も蓋もない言い方をしてしまえば、キャストという「生身の人間」をモチベーションにしてイベントに行こう、という気持ちがどんどん薄れていくのを実感しています。

 

そんな私が、花守さん卒業で少なからず衝撃を受けている。

 

 

なんで?

 

 

冷静に考えてみれば卒業するのは花守さんだけであって、「オルタンシアとしての伊津村陽花」はこれからも生き続けていく。むしろ、「伊津村陽花」を生かすために必要だったのが、今回の卒業ではないのか。出演キャストの皆様やそのファンの方には大変失礼極まりない言い方になってしまうが、生身の人間を無視して曲やコンテンツだけを見ているならば、別にこの点で衝撃を受ける必要はないはずだ。でも、そのように割り切ることなどできる筈もない。

 

私はライブが終わった後もこの答えを見つけ出せずにいました。

そんな時に、小澤亜李さんのブログを読みました。

ameblo.jp

私はロリガからずっと一緒に過ごしたゆみりちゃんとだから、このオルタンシアになりました。
正直ライブが苦手な私はゆみりちゃんに心の中でたくさん頼ってました。
これから先、不安じゃないっていうとまだ嘘になるなってきもち。
でも、新しい相方のためにも、応援してくれるみんなのためにも、弱気なままでいられない。
 
新しいオルタンシアでは
また新しく違う色のオルタンシアを育んでいきたいと思ってます。
どっちもいいって思ってもらえるように…!
どんなオルタンシアになるのか私自身も楽しみです。
同じものにはなれないし、したくない。
「ありがとうの花束」小澤亜李オフィシャルブログ

ああ、オルタンシアって、この二人が作ってた・・・・・・・・・のか。この二人だったから、私の好きなオルタンシアになったんだ。人が変われば、また違うものになっていたかもしれない。

そして何より、小澤亜李さん」花守ゆみりさん」が、紫と陽花のことを真剣に想ってくれている。その事実が、コンテンツが大好きな私にとっても嬉しかったし、だからこそ今回の出来事は悲しかったのだろう。

 

「コンテンツ推し」。結局、自分が演技に向き合うのが面倒になったことへの言い訳に過ぎないのかもしれない。個人を追いかけることから離れたことに対する、逃げの口上なのかもしれない。

私はもうよほどの事がない限り、特定の声優さんに入れ込んで追いかけ回すようなことはしないと思います(三上枝織さんのイベントには定期的に行きたいと思っています)が、こうしてコンテンツに対してを、情熱を注いでくださる方への敬意は絶対に忘れないようにしようと思います。

 

なんだか上手くまとまりませんでした。でも私は、これからのオルタンシアの物語も見ていきたいし、花守ゆみりさんが演じた伊津村陽花のことは絶対に忘れたくないです。「二人」「二人」を生かすためにした決断のためにも、今後のオルタンシアの展開を楽しみに待つことにします。

 

 

おわりに

リステさん、とっても立派になりましたね。私が最初に出会った時(1st LIVE少し前)の印象は、「なんだかやたらオタクが勧めてくる得体の知れないコンテンツ」でした。出している曲は強い。でもアニメやソシャゲをやっているわけでもない(当時)。なんか小説出してるらしい。こういうコンテンツって、どういう括りで呼称すればいいのか迷いますよね。でもリステは、少しずつ曲を出して、少しずつ人を魅了していきました。伸び代が目に見えてありました。

 

だからこそ私は、2ndライブでアニメ化が発表された時、嬉しい反面、少しだけ不安がありました。「アニメ化早いな、生き急いでいないか?」と。

367Daysで夢に辿り着いた結果が「アニメ化」だとしたら、アニメ化はただの到達点になってしまいます。そこから先に伸びる余地はあるのか?などと考えていました。

ですが、前編の367Daysの項目でも語った通り、それは杞憂に終わりました。ひとえにリステの企画を初めとするスタッフさんやアニメスタッフさんのご尽力のおかげです。

次の新たな夢へのスタートダッシュ、微力ながらも応援させて頂きます。

 

 

今日までありがとう、そして、これからもよろしくね!

 

おしまい 

 

 ※11/28追記

引用させて頂いたSolfan Daichi様のブログが「工事中」となり、アクセスができなくなってしまいました。以前もこの状態から再閲覧が可能になった例がありますので、リンクはあえてそのまま残します。

 

参考文献

セットリスト

【セットリスト】「Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 3rd STAGE~Reflection~」セットリスト公開!(https://aniuta.co.jp/contents/279519)

コバ(@koba5_)様のツイート(https://twitter.com/koba5_/status/1196039236710854656?s=20)

こはくぴちゅん(@risu10000)様のツイート(https://twitter.com/risu10000/status/1196036560526790657?s=20)(https://twitter.com/risu10000/status/1196041236374675456?s=20)

 「Re:ステージ!」5ユニットがMCなし27曲連発!アニメを超える夢のライブが展開(https://natalie.mu/comic/news/355883)

 

発言・資料・その他

TVアニメ「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」全話 (dアニメストア)

Re:ステージ! プリズムステップ

株式会社m&i「花守ゆみりに関してのお知らせ」(http://mand-i.jp/news/%E3%80%8C%E8%8A%B1%E5%AE%88%E3%82%86%E3%81%BF%E3%82%8A%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%E3%80%8D/)

Soflan Daichi「Re:ステージ! アニメ化するってよ」(http://www.soflandaichi.com/blog/re)

小澤亜李『ありがとうの花束』(https://ameblo.jp/ari-step/entry-12546571505.html)

Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 3rd STAGE Reflection パンフレット 

CD「Pullulate」オルタンシア / ポニーキャニオン

CD「Re:ステージ!ドリームデイズ♪SONG SERIES② Personal Music
『Blooming,Blooming!(式宮舞菜)/ロケット(月坂紗由)』」 / ポニーキャニオン

CD「Q.E.D.」Stellamaris / ポニーキャニオン

CD「Re:ステージ! ドリームデイズ♪ SONG SERIES①『Don't think,スマイル!』」KiRaRe / ポニーキャニオン

ねいけい(@nvs_nk)(https://twitter.com/nvs_nk)